自費の入れ歯は保険制度の枠を外れた、材料や構造、高度な技術をもって製作する入れ歯です。
自由に、そして時間をかけて丁寧に製作できるので、見た目や装着感が高まり、患者様ごとに口腔状態に適した入れ歯ができます。
保険の入れ歯が合わない、馴染めないとお悩みの方は多数おられます。このような方には健康のために自費の入れ歯をお勧めすることがあります。
多様な入れ歯があるので、一緒に相談しながら最適な入れ歯をつくりましょう!
金属床義歯
丈夫で軽量、装着感◎ 入れ歯の定番!
金属フレーム(骨組み)の薄くて軽い入れ歯です。
古くから改良が繰り返されてきた義歯で、
実績なら一番! 様々な対応が可能な入れ歯です。
強度に優れ、密着性や装着感が抜群、高い熱伝導率から食べ物の熱がすぐに伝わり食感・味覚まで楽しむことができます。
汚れや雑菌も付着しにくいので衛生的にも優れています。
金属の固定バネのない見た目の気にならない部分入れ歯です。
軽くて弾力のある特殊レジン(プラスチック)製で目立ちにくく装着感の良い快適な入れ歯です。
体にやさしい非金属の入れ歯で金属アレルギーの心配もありません。
フレームの金属はコバルトクロムが基本で修理や増歯などの調整も容易、長期間使えるのでコストパフォーマンスも優れています。
ノンクラスプデンチャー
目立たない! 軽い! 超快適部分入れ歯!
ノンクラスプデンチャーは金属の固定バネのない見た目の気にならない部分入れ歯です。
軽くて弾力のある特殊レジン(プラスチック)製で目立ちにくく装着感の良い快適な入れ歯です。
体にやさしい非金属の入れ歯で金属アレルギーの心配もありません。
ノンクラスプデンチャーの種類は様々で素材の種類や入れ歯の硬さや厚みなどに違いがあります。
当院では患者様さんの口腔状態に対応できるよう数種類のノンクラスプデンチャーを取り扱っております。
■ エステショット
やわらかめで快適! 適度な弾性と高強度な素材の部分入れ歯!
エステショットは(株)ニッシン製造販売の特定保険医療材料「審美的義歯用ポリエステル樹脂エステショット」が素材のノンクラスプデンチャーです。
ポリエステル樹脂(PET)はペットボトルの素材としても利用されている体にやさしい素材です。
ノンクラスプデンチャーとしては硬めの素材で数年後の破折の可能性は否めません。
しかしその反面、メインテナンスや修理が容易で見えない部分の金属補強をしやすいといった特性があります。
またキズが付きにくく、低吸水性であることから、汚れや雑菌が付着しにくく衛生的で入れ歯の美しさも長続きします。
金属補強によってフィット感を高めやすいのも嬉しいところです。
素材は特定保険医療材料ですが、ノンクラスプデンチャーは保険診療として認められていないので自費診療になります。
■ ルシトーンFRS
しなやかで、やわらかい! 審美性・機能性・安全性に優れた安心素材
ルシトーンFRSは世界最大級の歯科医療メーカー デンツプライ シロナ(株)が製造開発を手掛ける審美的義歯用熱可塑性ポリアミド樹脂です。
主成分の“トロガミドCX7323”は米国薬局方(USP)のClass Ⅵを取得済み、日本でも2009年に厚生労働省の認可を得た安心素材です。
開発から20年以上とノンクラスプデンチャーの素材として一番長い実績を持ち、様々な口腔状態に対応可能なことから、現在でも日本・米国・ヨーロッパ諸国など多くの国で使用されています。
柔らかいので痛みを感じにくく、装着感に優れていること。落としたり踏みつけても壊れにくく、割れにくいといった丈夫さは嬉しいところですが、破損した場合の修理に時間がかかることがあります。
硬さに関しては、同じポリアミド樹脂が素材のスマイルデンチャーやバルプラストよりは若干硬めです。しかし、装着して温まると噛んだ時に適度にたわむので食事によるストレスはほとんどありません。
■ バルプラスト
丈夫で割れにくいのに、薄くて軽くて、柔軟性に富んだ安心素材
バルプラストは米国で1956年に開発されて以来、欧米を含む世界95カ国以上で使用されてきた実績を持つノンクラスプ義歯です。日本では2008年4月に薬事認証を受け(株)ユニバルが総代理店となっています。
素材のナイロン12スーパーポリアミド(樹脂)は最大応力に達しても破断しない強靭さと弾力性を有する、最もやわらかい部類の素材です。
弾力性を持ち丈夫なことから床の部分が薄い異物感の小さい入れ歯ができ、また歯ぐきに相当する部分も半透明で入れ歯と義歯の境がわからないくらいの自然観を持ちます。
難点としては、キズが付きやすい、経年的に脱色しやすい、破損時の修理に時間がかかるなどがあげられます。
しかし、小さくて薄い入れ歯は違和感や異物反射(嘔吐反射)のある方にはおすすめとも考えられます。